1999年12月12日
「デッド オア アライブ2大会」
大会ルール |
シングルモード・2本先取
タイム・ライフ初期設定のまま
大会途中のキャラクター変更不可
西スポ2回めの今大会では、エントリー56名
〜 はじめに 〜
全国DOAファンの方、初めまして。店員のZZRと申します。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
当店FV2大会ではバカみたいな容量のHPを作ってます。この度DOA2大会もやってみようかと思いまして、
予選各ブロック決勝から私的解説してみました。決して公的ではないので、色々反感等あっても見逃してください。
まあ、すべての事柄に対して、すべての方の共感が得られるものなんてあるわけないのでいいんですけどね。
かといって、態度でかいと流行りのバッシングにあうので・・・(なんのこっちゃ)
たかがゲームじゃんと軽率になるわけでもないし、真剣な勝負結果を少しでも伝えたくて時間かけて真面目に
取り組んだのは事実です。少しでも「読んで楽しかった」、「面白かった」、「あんな大会だったなぁ」、と 思っていただける方がいれば幸いです。
尚、敬称は省略させていただきます。
予選トーナメント |
サトヤス(かすみ) 1-2 ポ(あやね)
サトヤスはこの試合、6Pからのよろけ狙い。そこからのしゃがみダッシュでの 2択(投げor打撃)。ポは当然8Pからの奇襲、そして6PP狙い。 このあやねの8Pや1Pからの攻撃は、反応できても手を出すと次の派生に 基本的に打ち負ける(と思う)ため、HOLDかガードしかない。これは上級者 でも分かっていても喰らいまくる始動技の王道である。(個人的にインチキ技) この技ゆえのあやねだが、なんとかならんもんか・・・ その後はサトヤスは起き上がり9Pで裏まわり狙うも、あやねの6PPで壁際へ。 そこからあやねの壁ハメ。あやねの4F+K後に6Pをあわせても、基本的に技の スキはないこのゲーム、逆に反撃をくらい、ポの勝利。 |
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A.M.E(あやね) 2-1 ヒデオ(ティナ)
A.M.Eのあやねは、4F+Pの背中回り投げからのコンボ中心。実際締めは 必ずこれが起点である。しかし当然8P、1Pからの様子見(つまりは相手の HOLD待ち)を交えてかなり厳しい。対するヒデオのティナは試合を通して打撃 メイン。あやねの連携に割り込めれば勝機を見出せるが、かなりつらい。 8Pに反応して立ちP出しても次のアッパーに負ける。 1Pにティナは反応して蹴り出しても平気であやねは次の派生(K)を 出してくる。反応したらHOLDしたいが、様子見に入られると・・・ ガードに徹したらあやねの「ひとりn択状態」で終わるためヤバイ。 |
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デブ、ブタ、ヒマン(アイン) 1-2 KOU-ta(アイン) |
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マルメガネ(ザック) 1-2 裏ナハ(あやね) |
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なっつ(レイファン) 2-1 なっきー(ゲンフー) |
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HST(ハヤブサ) 1-2 マキニイ(レオン)
レオン、それはカニバサミ(からのSTF)。マキニイもカニバサミ。 その布石のため、カニを入れるため、クリティカルからの2択。 ハヤブサ、私的にはパンチHOLDからの「私と一緒に落ちて!投げ」なんですが HSTのハヤブサ、気持ちは下段HOLD。完全にカニ対策か、一部で言ってた 下段HOLD安定策か?(立ち投げ・下段打撃対策、中段でのよろけは次のHOLD で返す理論) 何にしろ、見事にレオンのカニバサミのタイミングでピッタリ下段Hが入ってる。 でもあまりに下段Hだらけのため、レオンの打撃喰らい過ぎ。 最後は互いに瀕死状態でレオンよろけ、ハヤブサのラッシュで終わりかと思いきや レオンの瀕死状態HOLDで逆転勝ち。これだからDOA2は最後まで分からない。 |
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Miyu(アイン) 2-0 イシカワ(あやね)
あやね軍団、多いっすね。 イメージ的にはバンッピシィ!ピシパシパシ、シャコッ!(&ドカ〜ンとか) しかし、あやねの一方的な攻撃はこの試合にはない。Miyuのアインは うまかった。 あやねの8Pからの派生、6PP、1PをHOLDし、あやねを固めてからの打撃押し。 壁を背にしたときもFステップでさっさと逃げ、見事2タテ勝利! あやねの例の派生、連携をHOLDで止めてあやねに迷い硬化をさせれば 光明が見えそうだ。 (いやでもきついけどね) |
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アンク(レイファン) 1-2 ダイナ(ジャンリー)
ジャンリーは、6PPでクリティカル、7K・9Kでのコンボか投げの2択が基本。 っていうかそれしかないんで最近はつらいキャラ(だと思っている) 6F+Pからの究極の2択に持っていければラッキー。 しかし、実際レイファンの投げコンボくらってかなり劣勢。1-1からの3本目、 ジャンリー体力1撃分でダウン。レイファン体力2/3。しかしジャンリーの起き蹴り がHITから、6F+P。そして3Kでレイファン尻餅。また6P+F、そして236Kの ドラゴンキックでシメ!!わっちゃ〜!ダイナの逆転勝利。これが究極の2択。 |
決勝トーナメント |
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―― 決勝トーナメント1回戦 ――
A.M.E(あやね) 2-1 ポ(あやね)
この2人のようなレベルに達したあやね同キャラ対決では、3すくみ・駆け引きよりも、どっちが先に6PPを当てて空中コンボにもっていくかが目立ってしまう。悪い言い方をすればどちらが誰だなんていう区別、個性がないようにも見えた。まあ、それでも同キャラうえ、お互いに読み負けたから、浮いてしまった、浮いたからコンボ入れられた、壁ダメージを喰らったから、というのはあるだろうが・・・あえて言うなら、A.M.Eは4F+Pの裏回り投げを多用したことによる、コンボが勝機を見出している。やっぱり投げ抜けほしい。
ああっ、ここから ショータイム・・・(4F+P) |
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KOU-ta(アイン) 2-1 裏ナハ(あやね)
前大会2位のKOU-ta。そして必ず魅せてくれるKOU-ta。予選では魅せず勝負に徹してたが、大会司会の店員18号が魅せないんですか?と言ったとたん、始まった・・・。相手を浮かせてからの「あまい!」、ダウンさせて「あまい!」あまりにリスクが多い・・・。しかし、しっかりと勝負所は抑えてるため1-1からの3本目、勝負はついた。アイン、あやねを浮かしてからあとは何をブチ込んでもKOだったのに、ブチ込んだのは「こい!」だった・・・。直後、アインはあやねに6PPからのコンボを喰らいKOU-taアインは沈黙した。試合後、「勝負には勝ったからいいです」のKOU-taの言葉に本来、魅せて勝つほど美しいというDOA魂が垣間見えた。(ような気がした)最後の「笑わせるわね」「バーカみたい」のあやねのセリフが冷たかった・・・。
ここで、何を入れてもKOなのに・・・ | え〜〜、「こい!」って・・・ |
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なっつ(レイファン) 1-2 マキニイ(レオン)
マキニイのレオン、先ほどの予選ではハヤブサにとことん下段HOLDを合わされてカニバサミがなかなか出来ず、「俺にカニやらせろ」状態。(のはず)
なっつは投げコンボを中心に攻めるが、マキニイはしゃがみパンチで動きを止めてからの2択戦法でカニバサミSTFを決めまくり〜。しかしレイファンもレオンのしゃがパンにすばやく6Pを合わせて応戦するが、喰らっても喰らってもレオンはしゃがパンからの戦法をかえずしつこくカニバサミ。この動きになっつのレイファンは根負けであった。
レオンしつこくしゃがみパンチに・・・ | レイ、超反応の肘(6P)で応戦 |
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Miyu(アイン) 0-2 ダイナ(ジャンリー)
ジャンリー、基本の6PP、浮かしてからのコンボで攻め立てる。ジャンリー1本取ってからの2本目、流れはアインで互いに体力少ない状態。ジャンリーダウンからの起き上がり、ここを制すればアインの1本。ってところが、ジャンリーの出したのはKK(上上)。要は生キック。しかももろにMiyuアイン喰らっちまって死亡・・・。唖然。たぶん、ほんとはどうか知らないが、ダイナは起き蹴りを遅めで出そうとしてのK連打が起きてからのKKに化けたと思う。使わないって、この蹴り。(たぶんだよ、たぶん)
ジャンリー起き上がり・・・ | え〜!!しかもアインガードは?! |
A.M.E(あやね) 0-2 裏ナハ(あやね)
うお〜またあやねかいっ!しかもあやね対あやねかいっ!!これ以上あやねの試合内容書いてたらあやねファン倶楽部にころされそうだ。
どちらのあやねもセオリー通りきっちり動いてるし、6PPもしっかりHOLDされるので、そこまでの布石合戦。そこには確かに駆け引きがあった。軽量級ゆえ、浮いてしまうとバカスカはいって、サマーでしめて壁ダメージまでは痛い。どうしても勝負がどっちかが浮いてコンボになってしまうため、地上での駆け引きになりにくい。あやね対あやねであればこれが終局なのだろうか?だったら4F+Pからの投げをいれたもん勝ちか?後ろ向きHOLDがないため(ないのかな)、やはりこのゲームで1コマンド投げ抜けがないのはやばいんでは・・・。
開幕ここから、(ハイカウンター) | 半分だよぉ〜。いてぇ。 |
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ダイナ(ジャンリー) 2-1 マキニイ(レオン)
ジャンリー究極の2択 VS レオンのカニ。さすがに2人とも打撃に関するガードが固い。しかもジャンリー6P(P)からよろけでの投げ狙いも(6F+P)しっかりマキニイレオンはしゃがんでかわす。対するレオンのカニもジャンリーは抜ける。打撃戦で1本先取したジャンリーは2本目、究極の2択に入った。6F+P 2連続からしゃがみ投げ。一気にカタがつくと思われたが、マキニイはSTFで1本。
3本目、流れを掴んだのはジャンリーだった。6F+P 3連続からドラゴンキックで勝負はついた。まあ、6F+Pは汚いと言われるが、カニも同性能ということで・・・。でも結局は読みでしょ?
慎重に投げを読んでたレオンだが、 | う〜、はまっちまった。この後 ドラゴンキックであべしっ! |
A.M.E(あやね) 2-1 マキニイ(レオン)
あやね・・・。バンッピシィ!ピシパシパシ、シャコッ!(&ドカ〜ン)もしくは4F+Pからのバンッピシィ!ピシパシパシ、シャコッ!(&ドカ〜ン)
うお〜ふざけんなぁ〜っが、今までのイメージ。でした。というのもここにきてA.M.Eのあやねはガラリと戦法を変えた。 とにかくレオンを飛び越えまくり。そのバリエーションがまたすんげ〜あって、訳分からん状態。とりあえず、レオンに掴まれないようにしているのは分かる。トリッキーという言葉で片付けてはいけないのかもしれないが、この試合はそれ1本である。マキニイもあやね対策は万全で、6PP・8Pにはうっかり手を出さず、1P(K)もガード&HOLD。なんとかカニバサミに持っていっても、あやねはしっかりしゃがむか、掴んでも抜けてまた飛んでっちまう。
傍からみると、蝶にじゃれてる熊といったところ状態。とにかくレオンは自分の間合いに持っていけない。1-1から追い詰めるものの、結果は2-1で3位はA.M.Eのあやねが掴んだ。
飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ、 レオン捕まえれず・・・ |
起き上がりも飛んで後ろ・・・ ちょうちょ〜ちょうちょ〜♪ |
ダイナ(ジャンリー) 2-0 裏ナハ(あやね)
結論から言うと、ダイナジャンリーの戦略勝ちであった。何しろ、あやねの対戦相手は(3位決定戦は除き)みんな「宙」を舞ってきたのに、ダイナは2度しかダウンしていない。しかも2タテである。まず、最初からダイナは徹底したガードを続ける。6PP、8Pからの連携等も我慢しつづける。そしてあやねの連携終わりを見切っての投げでの反撃。(214F+P)徹底したこの攻めにあやねは動きが鈍る。それを見切るやダイナはいつものジャンリーに戻って、速攻で1本奪取!2本目は完全にジャンリーの手中にあった。
6P 1発止めからの6F+P。そしてドラゴンキック(236K)であやねは壁際へ。そして起き上がりに6F+P、もう1回6F+P。最後は立ち上がったあやねに、2K(K)。木偶のごとくあやねは一瞬で葬られた・・・。ジャンリーの出した技6回、タイムにして8カウント(残り32)で終わったのだった。
ダイナのジャンリーが優勝で幕を閉じた。
1本目。 ジャンリー、ガードを固めて・・・ |
あやねの連携終わったら、 投げ(214F+P)反撃! |
そして、2本目。ガンナー(6F+P) 地獄からドラゴンキックで壁際へ |
またもガンナーX2で一瞬にして・・・ |
表 彰 式 |
入賞者の方からコメントをいただきました。優勝ダイナのセリフはジャンリー使いなら分かると思うが、結局はただの読み勝ちである。
ただし、かなり「勢いのある読み」である。
準優勝 |
優勝 |
第三位 |
「準優勝したぞー、大久保α−stationにきて。」 | 「ハメっペー」 | 「楽しくできて、サイコーでした!!みんなも参加しよう!!」 |
終わりに |
最後の決勝戦、皆さんはどう思うだろうか?とてもここまで勝ち進んだ華麗なあやねの姿はなかった。魅せる事も、華麗なコンボもなく徹底した勝ち負けのみの試合だ。
賛否両論あろうが、DOAは魅せて勝つんだという定説があろうが、私にいわせれば「勝たなければ、勝てなければ意味がない」と思う。結局は勝負である。勝ちにこだわりがないのなら、最初から大会に参加する意味はないのだから。
たぶん、まともにやりあってたらジャンリーはかなり辛いと思う。ましてやこれが2本ではなく、3本先取ならば結果は変わっていたかもしれない。あまりにも自由に動けないあやねの迷いが動きを封じた。しかも自分で。裏ナハは気づいてるとは思うが、2本目でしっかり気持ちを切り替えることができなかったのが敗因だと思う。1本目と2本目はつながっているかのようだった。
「うまい人」「強いキャラ」 ― ジャンリーは決して強いキャラではないと思う。基本的な技しかないスタンダードキャラと思う。ジャンリーにボコにされるのはまだジャンリーの免疫がないだけだ。あやねは間違いなく、強いキャラだと思う。勘違いしてほしくないのは強いキャラだから勝てるとは別だということ。うまい人が強いキャラを使えば当然強いが、うまい人が普通のキャラつかっても強いということ。ただ強いキャラには有利な技が多いというのも事実であるが、それがすべてではないということ。このゲームの最大の特徴はクリティカル状態になって(して)からの駆け引きだと思う。もっとつっこめば、下手でも天然(いわゆる本能で操作)でも、うまい人にそれなりに駆け引きにもっていけるゲームである。
あまりにあやねに集中した今大会、次回はいったいどうなるのだろうか?またまた「あやね倒せゲーム」になってしまうのだろうか?
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